嬉しい

園長日記

嬉しい

年中が園外保育で近所の公園に出かけました。
日差しが強く暑かったですが、風は涼しく、なんだかんだ言っても秋なんだなと感じました。

隣の広場では、別の保育施設の園児達が運動会の練習をしているようでした。
カラフルなパラバルーンをドーム状に膨らませているのを見て、子どもたちが、「あれは、何をしてるの?」「あれは、なあに?」と尋ねてきました。
明星にもパラバルーンはありますが、カラフルではないし、使う場面も同じではないので、不思議に思ったのでしょう。なので、「何をしているんだろうねぇ〜」と答えるにとどめておきました。

嬉しくなる光景がありました。
親子数組が遊びに来ていたのですが、その親子組の一人の子が、園児達が数名順番待ちをしている、ターザンのようにロープにつかまって移動する遊具にやってきて列に並びました。暫くして、その子順番が回ってきましたが、その子の前に遊んだ園児が、その子を無視して、通り過ぎるではないですか!遠くから見ていた私は、「何故その子の順番を飛ばすの!」と叫ぼうと思った瞬間、園児はその子にロープを渡しました。
何故通り過ぎたのか・・・。実は、その子がいる場所は、スタート地点よりも1〜2メートル前にいたのです。きっと、スタート地点を教えてあげたかったのでしょう。
もう一つ。別の親子のお子さんです。1歳児でしょうか。園児達に興味があるようでした。園児達が砂場で遊んでいるところに、その子がやってきました。するとその子に、スコップを貸してあげて、一緒に遊び始めました。というか、園児達は園児達で、自分たちがしたいように遊んでいるのですが、側にいるので、時々その子に優しく声を掛けながら遊んでいます。
子どもたちの大らかさに、感心しました。

園外保育から戻ると、手紙が届いていました。先日見学実習に来ていた短大の学生からでした。
実はこの学生、卒園児でした。楽しかった当時を思い出して感慨深かったそうです。また、大阪の千里敬愛幼稚園の園長先生とご縁があって、保育を大改革をしてから卒園した園児初の実習生でもありました。短い間でしたが、当時のことを改めて思い出してくれたことがとても嬉しかったです。
因みにこの卒園児は、小学時代、参観日で鋸を使う授業があって、周りはおっかなびっくりしながら扱っているところに、「明星幼稚園で鋸を使ったことがあるから、全然平気!」と言いながら楽しそうに活動をしている姿を見て、とても誇らしかったとお母さんが語ってくださった子でした。
卒園児が大きくなって、このような形で園に関わってくれる・・・。正に園長冥利に尽きるとは、このことでしょう。