母の日会

母の日会

年少の母の日会、今年度は2歳児からの持ち上がりの園児が多いので、落ち着いているのだろうなと予想していたら、関係ありませんでした。お母さんが気になって仕方がない様子でした。もちろんお母さんがいても、あまり気にしない子もいますが、ほぼ皆無。

「先取り教育」や「早期教育」といった、所謂「詰め込み教育」が問題であると言われるようになって久しいですが、未だにもてはやされていて、テレビなどでも取り上げられるほどです。
確かに高度な技術や能力を発揮しているように見えます。しかし、それが本当にその子どもに身に付いた技術や能力なのかどうかは疑問です。またその結果が分かるのは、数年後または数十年後でしょう。

実際に以前ある番組で、歴史が大好きな小学生(学年は忘れました)が、歴史学者とクイズを出し合うとか、歴代の武将を順序も名前も間違えずに全て答えられるかなどの勝負をしていました。学者には負けましたが、ほぼ正解していました。
その後その小学生はどうしているか追跡取材をしたところ、中学生か高校生になっていたその子は、何と歴史が苦手になって、あんなに覚えていた歴史の問題を全くと言っていいほど答えられなかったのです。
当時は自ら覚えようとしたのかもしれませんが、そうであっても、結局は、ただ知識を詰め込んだだけなので、定着しなかったのでしょう。

今日の年少児の様子に、私自身も未だに早期教育的な感覚で見ていたことに気づきハッとしました。