慰問

慰問

施設の運動会に参加しました。この施設はもともと彼岸会のお勤めで毎年伺っていたのですが、3年程前から運動会に年長児もお伺いしています。海賊体操をして、施設の利用者と一緒に玉入れや、パン食い競争をしました。入場するやいなや、利用者のみなさんの表情が明らかに変化します。孫やひ孫と重なるのか、ご自身の幼少期を思い出されているのかはわかりませんが、笑顔や穏やかな表情をされています。運動会中も、フライングをするほど気合いが入っている方もおられました。30分程でしたが、とても喜んでいただけたようです。子どもの笑顔と歓声には、人を喜ばせたり、癒したり、元気にさせたりする力があるのでしょう。余談ですが、以前都会で、子どもの声がうるさいと裁判になり「子どもの声は騒音ではない」という判決がでたことがありましたが、このようなことからも当然の結果なのでしょう。ただ、もちろん誰にでも心地よいものではないかもしれません。だからといって、短絡的に排除しようとする感覚は、ヘイトスピーチをはじめとする様々な差別的な言動や行動の根底にある感覚と同等です。好き嫌いは誰にでもありますし、人それぞれに内容や質が違います。でも、その好き嫌いの感覚を相手や周りや社会などに押しつけて正当化する権利はありません。