誰のせいでもない

誰のせいでもない

午後年長がリレーをしていました。年中の頃の雰囲気は少し残っていますが、ほぼ年長の走りになりつつあるようです。
負けたときの悔しがり方、勝ったときの喜び方も、勝利を掴むための意欲がそうさせているのがよく分かります。
随分以前ですが、リレーを軸にした競技を行うようになった当初、リレーで勝った方は、負けた方を蔑んだような態度を取る、負けた方は「誰のせいで負けたか」という言い合いになりました。私が、それらを咎めると「はいはい、みんな仲良くすればいいんでしょ〜」と何か冷ややかな口調で返事が来たのです。私はショックで、叱ることも忘れしゃがみ込んでしまいました。

でも、日を追うごとに変化が見られ、数週間後には、誰かのせいにするどころか、負けて悔しがる子に勝った方の園児が駆けよって「次はきっと勝てるよ」などと声を掛けて慰めているのです。これほどまでの大きな変化に驚きを隠せませんでした。

勝った負けたの結果よりも、みんなで取り組む楽しさや勝利したときの喜びを感じる方が子どもたちにとっては必要なのでしょう。