園外保育

園長日記

園外保育

土曜日の研修は、久しぶりの参加でした。当時も熱かったですが、今回も相当熱かったです。
様々な活動を各園が動画を撮影したものを見ながらご指導をいただきます。関東各地から10ヶ園近くが集まっての研修なので、一日がかりでした。でも、時間なんてどうでよくなるほど、濃厚で刺激的でした。
この研修で、とりわけ活動のご指導をいただく度にご教示いただいたのは、「全体を考えつつも、個々にも目を配る」でした。
全体ばかりを気にしていては、個の状況にちゃんと目配りできません。かといって個の状況ばかりを気にしていては、全体のことが疎かになってしまいます。
また、配慮しているつもりでも、子どもの思いに反して、知らず知らずのうちに活動を先に進めることや、まとめること、形にすることなどに囚われてしまいがちなのです。

また、料理にも通じるものがあるとご指導いただきました。
「ピーマンを(味付けせずに)毎日食べなさいと言われて食べていたらどうか?」
当然飽きてしまいます。ではどうすれば良いか・・・
「ピーマンの味付けなどをその時々によって変えるでしょう?」
保育も同じで、その活動を飽きないように、もっと楽しめるように味付けを変える、つまり、「バリエーション」が大事だとご教示くださいました。

今日は、年少と2歳児の園外保育でした。初めて利用する公園で、職員が提案してくれました。
園から10~15分程度のところなのに、不覚にも存在を知りませんでした。
ほどよい広さで、木陰もそれなりにあって暑さも凌げたので、今後定番になりそうです。

入園当初の1学期、特にこれらの学年は私を見かけると目をそらして逃げる子や泣き出す子が必ずいます。今年もいました。因みに理由は未だに分からず分析中ですが、概ね2学期か進級を機に慣れてくれます。
今日も、この2学期最初の園外保育というシチュエーションが功を奏したのか、1学期に話しかけてくることはもちろんなく、話しかけても無視、見かけただけでそそくさと逃げていた園児が、遠くで見守っている私を見つけて、滑り台の上からニコニコと微笑みながら、「(遠くなのでよく解らなかったのですが、たぶん)今から滑るから見ていてね」と注目を促すようなことを言って滑ったのです。滑り終るとキャッキャと喜びながら別の場所に行ってしまいました。子どもは常に変化しているのだなと嬉しくなります。

檀家さんがお参りなり、「幼稚園の子どもたちに食べさせて」とミカンをくださりました。
明日の給食で食べてもらいます。青切りですが甘いので、園児もきっと喜んでくれるでしょう。