木陰

木陰

先日、プールがお風呂のようだったというので、プールを覆うためテントを張りました。
気温自体が高いので、張ってもあまり変わらないのではと思いましたが、結構違うもので、冷たいとは思いませんでしたが、温いとも思わない水温でした。
子ども達も気持ちよかったようです。
せんだんの木の下に設置すればいいのでしょうが、排水溝がないのです。ただ、せんだんの木がある側の塀の改修工事に合わせて水道や排水溝なども整備する予定なので、来年度から場所を変えてできるかどうか模索してみます。

年中が運動会ごっこをしていました。暑くても園庭で活動ができるのは、2本のせんだんの木のお陰です。
それで思い出しました。今年は、蝉が殆ど鳴きません。早い年だと5月の連休明け頃に第一声が、今頃はかなり大合唱になっています。とても静かなのです。
恐らく、台風などの気象の影響だろうと思い、原因を調べてみました。
宮崎市内で多いのは、アブラゼミとクマゼミです。
アブラゼミは地中に約3年、クマゼミは4〜5年なのだそうです。ということは、今年は、アブラゼミが2022年、クマゼミは2020〜2021年に孵ったものだと考えられます。
次に、宮崎市に影響のあった災害を調べてみました。
すると、
2020年には「台風」
2021年には「豪雨」
2022年には「台風」
の災害があり、しかも、全て9月でした。
ゲリラ豪雨などで、卵が流されるなどして孵らなかったのでしょうか。

それから、もう一つ考えられる原因がありました。
梅雨です。
九州南部の梅雨入りは早くて5月中旬、梅雨明けは遅くて7月下旬です。
蝉は、土が湿っているとスムーズに潜りやすいため、梅雨の湿っている時期に孵化するのだそうです。
そのため、空梅雨だったら、孵化できない可能性があります。
調べると、2021年が空梅雨で、だいぶん降水量が少なかったようです。
ということは、羽化数数が減るため、当然産卵も少なくなります。
そこに、宅地造成などで樹木の伐採が重なれば、蝉にとってはひとたまりも無いでしょう。

蝉の生態を調べていて、蝉ってとても気象に左右されやすい生き物なのだと改めて感じました。
でも、それだけ異常気象なわけで、人間にとっても快適ではない環境になっていると言えるでしょう。
逆に言えば、人間にとって快適な環境を取り戻したければ、蝉にとっても快適に生きられる環境にする必要があると言えるのでしょう。