絨毯
明日は2学期終業式。早いものです。
年中が金柑(きんかん)の収穫をしていました。実は昨日も別のクラスがしていました。
この金柑、先代の父が植えたもので、「福寿金柑」という品種です。一般的な金柑よりも実がとても大きく、皮が厚いです。でも皮に苦みが少ないため、実と一緒に食べるととても上品な甘さがあります。
甘露煮などにするよりも、そのまま食べた方がよい品種かもしれません。
子どもたちの反応は上々だったようですが、男児は敬遠する傾向でした。何故かは分かりませんが基本男性は酸っぱいものが苦手な人が多いからでしょう。因みに私は酸っぱいものが大好きです。
更に因みに、今では庭付きの家が少なくなっているのであまり見かけませんが、以前は、どの家でも庭先に金柑が植えられていました。※これは宮崎だけらしいですが・・・。
寺の境内と駐車場に1本ずつ銀杏があります。境内は車の出入りがないので、葉が散ってもそのままにしていました。この境内の銀杏はそれ程大きな幹ではないのですが、結構葉が茂るので、散ると結構な厚みの黄色い絨毯ができます。2歳児がその絨毯で遊んでいました。クラスで、新聞紙をちぎって振りかけたり、まき散らしたりする活動を経験しているので、それを銀杏の葉でしていました。ちょっとしたことかもしれませんが、その経験があるからこその応用なのでしょう。
この銀杏は、先々代である私の祖父の墓のすぐ側にあります。それを植えたのは先代の父です。そして、そこで遊ぶ子どもたちを見守っている現代の私がいる・・・。何とも感慨深いです。
落ち葉は景観を損なう厄介者とされることが多いです。
でも、それは大人が勝手に決めたことです。
そんな厄介者なのに、子どもたちは、銀杏の黄色い葉の絨毯に寝そべり、枯れ葉のシャワーを浴び、埋もれ、この季節にしかできない経験を存分に味わっているのです。
そんな子ども達の大らかさを、その日その日を精一杯楽しもうとする意欲を、もっともっと私達大人が持てるのなら、もっともっと平安で楽しい世の中になるのではなどと思いを馳せました。


