春らしい

園長日記

春らしい

朝は寒かったですが、昼頃には、春らしい暖かさや心地よい風を感じられました。

朝から葬儀のお勤めでした。火葬場から斎場に戻っての、締めくくりのお勤めで、よく身体のことについて話しています。
自由に使っているから私の身体だと思っているが、そうではなく、自然から借りているものであって、何一つ自分のものはない。命を終えたことによって、借りたものを自然にお返しする・・・、という旨の内容です。

分かっているようで分かっていない、今生きているから実感もできない。
そのときにならないと分からないことでもあります。
でも、「自然から借りたもので生きている」と誰もが少しでも気付けば、戦争などもきっと起きないのでしょう。
銃だって自然界にある鉱物を精製して作られています。その自然のものを使って自然のものを傷つけている・・・。
命というレベルでみれば、戦争は自分で自分を傷つけているようなものと言えるかもしれません。

作品が返却されないコンクールなどに出品した描画の画像をプリントアウトしました。
この分も含めた一年間の描画作品をまとめて今週末に持ち帰す予定です。一年分なので、成長の記録としてもきっと見応えがあるでしょう。

ふと思い立ち、久しぶりに映画館に出かけました。見たのは先日アカデミー賞を獲得した映画です。
映像の迫力はもちろんですが、設定が面白く時間を感じさせないまま見終えました。
この作品は、私たち愚かな人間が表現されていて、その縮図が主人公の姿です。
主人公が怒りを爆発させた後の満身創痍な姿に、なぜか涙が出てしまいました。
この作品のよいところは、愚かなことを繰り返すのが人間であり、心の内から変わらなければ、それが尽きることはないことを主人公を通して伝えているところでしょう。

明日は今年度最終のみそ汁給食です。たくさん食べてもらえるといいな。