日向路

園長日記

日向路

午前中高速を使って約1時間あまりの日向市にある寺院の開山忌に出かけました。
開山忌とは、その寺を開いた最初の住職の命日供養のことで、その法要と年始の挨拶を兼ねて毎年この日に縁のある僧侶が集まります。
簡単に言えば、最近は親戚が年始に集まるなんてあまりないかもしれませんが、その寺院版です。
この寺は、のどかな港町を見下ろす山の斜面に建っていて、私が好きな景色のひとつです。
今日は晴天で、対岸の山の紅葉と、ベタ凪の海の青のコントラストがとても美しかったです。
この景色、年長児の描画テーマにいいかも?などと思いながら眺めていました。

午後は寺や幼稚園の今後についての打合せしました。
そこで、幼稚園や寺が、卒園後もつながりが途切れないようにしたいと提案をしました。そのために何か卒園生を対象にしたイベントなどをすることも必要なのですが、そのような特別なことだけではなく、当時を思い出してもらえるような、心が繋がっていることです。
どんなに楽しかった幼稚園でも、卒園すれば四六時中思い出すこともなくなってくるでしょうし、むしろ表向きには忘れていくでしょう。寂しい気もしますが、人の性なので仕方ありません。
だからといって、思い出してもらうために何かをするのではなく、思い出してもらえる何かしらの仕掛けを用意しておきたいのです。
同じことのように聞こえるかもしれませんが・・・。
私が考えたことではありませんが、発表会でクラシック曲を多用しているのもそのひとつと言えるでしょう。きっと卒園後もどこかで耳にするはずです。そのときに、「あ、幼稚園で聴いた曲だ」と思い出して楽しかったあの頃を懐かしく振り返ってもらえたら、きっとその後を生きる力になるでしょう。もしたとえ「あ、聞き覚えがある」だけだったとしても、心の奥底に刻まれている幼稚園での経験に響くはずです。

夜は、自治会の集まりに出席しました。
高齢の方が多く、必要な人数が集まらないなどの話題になりました。
今までの運営のあり方や、意識そのものを変える時期に来ているのかもしれません。