ご縁

園長日記

ご縁

家族や子どものことばかりで、自分のことを後回しにしたり、我慢したり・・・。
もちろん、家庭も子どもも大事ですが、自分だって大事です。だから、もっともっと自分の「したい」思いに応えられるような場をと、卒園児保護者と在園児の保護者による、「ママの部活動」がピッパラで行われました。どの参加者も。みるみる笑顔になって、これから楽しいことを始められるという期待で一杯の目をされていました。
コロナ禍で、家族以外とのコミュニケーションが取りづらい時期が続きました。それを発散するかのように会場は賑やかでした。
定期的に行われるので、ご興味のある方はどうぞご参加ください。

午後に、高校の卒業式を終えた卒園児が家族で来てくれました。
卒園児は私が背伸びをしても届かないほど背が高くなっていました。在園時代の面影は少し残っているものの、すっかり大人しくなっていました。
胸を見ると、所謂第2ボタンがありません。「あれっ?!ないね!」と言うと、照れくさそうに隠していました。確かにイケメンで背も高いので、モテモテなのでしょう。それにしても、今時でもボタンを渡す風習(?)が残っているのですね。微笑ましくなりました。
お陰で甘酸っぱい青春時代を思い出しました。こういう私でも、中学時代ですが、卒業式に後輩の女の子からボタンを求められましたよ。でも、とてもボタンがないまま帰るのは恥ずかしかったので、イヤだと言って逃げていました。
因みに、ある同級生は、ボタンをあげていたはずなのに、いつの間にかまた付いていました。何故かと尋ねると、外れた状態だと恥ずかしいし、複数の女の子からボタンを求められるのは分かっているからと、スペアをポケットに入れていました。
同じ恥ずかしいでも、質が違うんだなと思ったものです。

面白かったというと不謹慎かもしれませんが、園庭で卒園児と写真撮影をしていると、2歳児クラスの女児達が、入口のガラス戸に張り付いて、競うように卒園児を見ていました。「誰だろう?」というのもあるのでしょうが、背の高いかっこいいお兄ちゃんを見たいという顔をしていました。
撮影が終わると、今度は年中の女児達がクラスの入口で、アイドルか某メジャーリーグの選手か誰かが来たかのように、押し合いへし合いしながら見ています。更に、トイレから戻ってきた女児が手を洗っていましたが、手洗いするのも忘れて、卒園児に見とれています。「目が♡マークになる」とはよく言ったものです。どの子も本当にそう見えるほどでした。

幼稚園を切っ掛けにしたご縁が、様々な形になって表れているのが、とても嬉しく有難いです。