誕生会

園長日記

誕生会

8月、9月生まれの合同誕生会でした。
全体誕生会では、仏参の後、いつも園児達に話をします。
2歳児から5歳児までいるので、正直、とくに、2歳児や3歳児に話の内容が伝わっているかどうか解りません。
それよりも、周りが(大人も含めて)静かに話を聞いている、耳を傾けている、手を合わせているなどといった様子を見て、「何かいつもと違うことをしているな」と気付くだけで、十分でしょう。
その経験が後に、「話を聞くときは静かにする」などといったTPOをわきまえることに繋がれば、話の内容にもより関心を向けてくれるでしょう。

運動会ごっこの活動も本格的になるので、勝負の話をしました。
競技をする以上勝敗が付きものです。
何故勝つのか、何故負けるのか、負ける人がいるから勝つ人がいる、勝つ人がいるから負ける人がいる。
極当たり前のことです。でも、ここに問題があります。
「勝つことは良いことなのか」「負けることは悪いことなのか」です。
園児達にこの質問をしました。すると、「勝つことは良いこと」で「負けるのは悪いこと」と返事がありました。
当然といえば当然です。
でも、この子ども達の反応は、感情からくるのもので、勝てば「嬉しい」、負けたら「悔しい」、
つまり「嬉しい=良いこと」「悔しい=悪いこと」と置き換えているのでしょう。
勝つのは良いことかもしれませんが、そうだとは言い切れません。
負けるのは悪いことかもしれませんが、そうだとは言い切れません。

例えば、勝ったのだから当然の報いだと負けた人に対して見下したり馬鹿にしたりするなら、それは良いことでしょうか?
また、勝利に向かって懸命に努力をしたけれど負けたとしたら、それは悪いことでしょうか?

勝ったとき、負けたときに、どのような気持ちになるのか、感情を持つのかは、その人それぞれの自由です。
言い換えれば、どんな感情を抱こうが自由だし、その抱いた感情に良い悪いはありません。
それはもちろん、子ども達だって同じです。
しかし、だからといって、勝ったら負けた人を見下したり、負けたら誰かのせいにしたりするよう人にはなりたくないし、そんな考え方や見方をする子どもを明星では育てたくありません。

ある保護者から、ホッキョクグマの動画を見せていただきました。動物園のそれではなく、野生です!
動画は海上を泳いでいる様子でした。ときどきカメラ目線で見つめてくるのがとても可愛らしいかったです。
まぁ、当人(クマ)は別の意味でこちらを見ているのでしょうけれど・・・。

 

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